最近、映画も見なくなった。
とくにハリウッド映画を。公開されてしばらくすると、DVDが出るので、わざわざ映画館に行く気にならない。
ハリウッド映画を見なくなったのは、つまらないからである。
世界的に話題になった「ダ・ヴィンチ・コ-ド」も見たが、こんなものか、と思っただけ。こんな映画よりも「パイレ-ツ・オブ・カリビアン/デッドマンズ・チェスト」のほうがましだろう。
「オ-メン」も見た。旧作の「オ-メン」のリメイクだが、主演の俳優、女優に、前作のグレゴリ-・ペック、リ-・レミックほどの存在感がないので、まるで魅力のない映画になっていた。
ハリウッド映画の、シリ-ズもの、リメイクものを出すときは、もともと想像力もない連中が柳の下のドジョウをねらって企画するので、たいていはうまく行かない。映画監督がいくら前の映画と違ったものを出そうとしても、へたをすると二番煎じ。
「クラッシュ」は、アメリカの人種差別をとらえているが、スパイク・リ-のほうが、はるかにするどい映画感覚を見せている。
つまらない作品を見て、ああ、つまらなかった、と思うのが私の趣味である。はじめから、おもしろいにきまっている映画は見る必要がない。だから「ロ-ド・オブ・ザ・キング」のような映画は、歳末のテレビで見ればいい。
やっぱり、つまらない、と思ったのだが。