あなたの血液型は何ですか。
たいていの場合、私はニヤニヤして答えない。うっかり答えると、ああ、やっぱりそうですか、などといわれる。私は、そうした概括をあまり信用しない。たかが4種類の血液型で、かんたんに分類されていいのか。そんな相手に、私の気質、性格、はては行動までわかったようなしたり顔をされてたまるか。
むろん、私にしても、民族性と血液型に関連が見られることを否定はしない。これまでにも、医学、心理学、人類学の分野で、研究がつづけられてきた。その成果を疑うわけではない。
哲学者のディルタイは人格を三つにわけて・・・感覚的な人、英雄的な人、思索的な人として、これを血液型に対比すると、B型、O型、A型にあてはまるという。
私はディルタイに関心がないので、ほう、そうですか、というだけである。
O型の多い民族は、理知的、意志的で、かんたんに感情にながされないという。日本人とイギリス人を比較した場合、イギリス人のO型は、51.4%に対して、日本人は31.0%。
B型は、日本人が21.2%だが、イギリス人はその半分にもみたない。
AB型も、日本人においては、イギリス人の2倍以上。
イギリスの国会が静粛なのに、日本の国会がさわがしいのは、国会議員の教養の差にあるのではなく、体質的な原因がある、という。
ここまで読んだきみは首をかしげるかも知れない。(じつは、私はニヤニヤしているのである。)
(つづく)