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アメリカで、女の子にめずらしい名前をつける親がふえている。(ABC/06.5.19)たとえば Nevaeh。ネヴェアと発音するらしい。
あるロック歌手が娘にこの名前をつけたとテレビで語ったことから、きゅうにひろまったらしい。現在、女の子の名前の人気では第三位。(笑)
自分の子どもの幸福を願って、さらには他にぬきん出てほしいという思いから、独自な名前をつけるのは親として自然な感情だろう。最近のアメリカでも、それまで使われることのなかった命名がふえてきている。その背景には、福音主義宗教の影響がひそんでいるという。ネヴェアと発音してみると、Never と エホヴァ がかさなりあっているように聞こえる。
この名前の秘密はアナグラムではない。逆に読んでみればいい。社会心理的にも興味深い現象と見ていい。
私は外国の小説を読むことが多いのだが、しばしばヒロインの名前に関心をもつ。作家がどうしてヒロインにこの名前を与えたのか。そんなことも、その小説の印象や魅力にかかわりがある。「エンマ」と「エマ」というヒロインの名前だけで、フランスとイギリスの小説の違いさえまざまざと眼に移ってくる。
ところで、ネヴェアは、じつは80年代の映画「スプラッシュ」(「恋する人魚」)のヒロインの名前だった。さっそく当時の香港映画がパクって、そっくり映画を作ったっけ。こちらのヒロインの名前はおぼえていないのだが。