メェ・ウェスト。Queen of sexy quips.つまりは ハリウッド伝説の大女優。ブロンド、妖艶なまなざし、巨乳。男たちはひれ伏した。
1935年、大不況のさなかに破産寸前に追い込まれていたRKOが、メェ・ウェスト主演作一本で立ち直った。
彼女の「ことば」(wisecracker)には感心する。
男性遍歴を聞かれて、「ベイビ-、あたしは night school を出たのよ」と答える。
結婚について。
「結婚はりっばな制度よ、だけど誰が制度なんかになりたがるのヨ」
「二つのものを一つにするとトラブルね」
1932年、ブロ-ドウェイでヒットした舞台女優について聞かれたとき、
“I’m not a little girl from a little town makin’ good in a big town.”と答えた。
さらにつづけて、“I’m a big girl from a big town makin’ good in a little town.”と答えた。
あまりにエロティックだと見たハ-ストが口を出した。
「国会でメェ・ウェストをどうにかすべき時期ではないか」と。
ハ-スト系の新聞の論調はいまのアメリカにも見られる。