コ-ヒ-を飲む。ずっと紅茶党だったが、十年ばかり前からコ-ヒ-しか飲まなくなっている。
オスカ-・レヴァントのCDがほしい。ほんらいは一流のピアニストだったが、役者でもないのによく映画に出ていた。小柄なのに、タキシ-ドがよく似あう。生活は昼夜が逆で、夜行性のパ-ティ-人種。いつも、眼をギロギロさせて、近頃おもしろくないねえ、みたいな仏頂面。分厚い唇、すすけた顔つき。顔色がどすぐろい。セリフは、皮肉のきいたひとことかふたこと。彼が、鼻の大きいジミ-(シュノッズル)デュランテといっしょにいると、それだけでおもしろかった。ジミ-の「スタ-ダスト」の演奏は最高だった。 コ-ヒ-を飲みながらオスカ-・レヴァントを思い出すのは、彼がコ-ヒ-の飲み過ぎで顔色がどすぐろくなっていたから。