テレビ。高野 悦子女史の「ポルトガル紀行」(1994年)の再放送。
鉄砲伝来をテ-マに自分のシナリオ、ポルトガルの監督で映画化しようとして「大映」に話をもって行ったところ、いつの間にか、別の監督、シナリオに変えられて映画化されたという。よくある話だ。
映画は日米合作の「鉄砲伝来記」。監督は森 一生。シナリオは長谷川某。主演は、若尾 文子。こんな映画なんかもう誰もおぼえていないだろう。
高野さんは、最後には訴訟に持ち込んたが、映画のタイトル・クレジットに原案・高野 悦子と出ただけだった、という。
「大映」の永田 雅一ならそんな悪辣なことも平気でやったろうな。「羅生門」が世界的に知られたとき自分がプロデュ-スしたと吹聴して歩いた。あの温厚な山本 嘉次郎(映画監督)が、めずらしく憤懣を文章にしている。
芸能界にはこういうゲスが掃いて捨てるほどいる。今だって変わらない。