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最近の子どもたちはジャンケンをするのだろうか。
小学校に通う生徒たちをときどき見かけるのだが、ジャンケンをしている子どもを見かけない。

ジャンケンポン      ジャラケツポン                    紙 石 ジャンよ     ハサミなし ジャンよ
おイモのジャンよ     ハサミあり ジャンよ                 石 紙 くっつきジャンよ チッ チッ チッ
ソウ ニュッ パッ    グウ チョキ パッ

子どもの頃、そんなかけ声でジャンケンポンをしたと思う。かけ声は、いろいろと変化する。ジャンケン ポックリ 日和下駄、というふうに。
今の女の子がポックリを知らないのは当然だが、私のように、日和下駄の連想で、荷風の『日和下駄』の記述をなつかしむ人もいないだろう。
さて、今の子どもたちはカクレンボもしないのではないだろうか。

オニさん こちら 手のなるほうへ
オニのいない間に 洗濯しましょ
オニのいない間に 洗濯 ジャブジャブ

今の子どもたちが、双六、おてだま遊びをするはずがない。洗濯はオート、遊ぶのはテレビゲームだから。しかし、ジャンケンをしなくなっているとすれば少しさびしい。
庄屋、鉄砲、キツネの遊びは知らないのだが、子どもだった頃を思い出すと、明治の子どもたちの遊びがまだたくさん残っていたような気がする。