アメリカ、ウィスコンシンの地方都市で行方不明になったネコが、なんとフランスのナンシーで見つかって、無事に飼い主のもとに戻った。(05.12.3.)
ウィスコンシンはアメリカの中西部。ミシガン湖の西側だが、あいにく私は行ったことがない。この州のアプルトンに住む一家が飼っていたメスのエミリーは、9月下旬にいなくなった。家族は、当然、心配したに違いない。
ところが、10月24日、フランスの北東部、ナンシー郊外の工場の隅っこで、やせ細った姿で見つかった。
首輪につけた認識票で、身もとがわかったという。
どうして、アメリカから遠いフランスまで漂泊の旅に出たのか。自宅近くの製紙会社の配送センターのコンテナーにもぐり込んだらしい。そのまま出られなくなった。ニューヨーク港から、はるばる大西洋を横断して、フランスの港に着いた。どこの港だったのか。
発見されたネコのエミリーは、すぐに元気になって、一ヵ月の検疫期間をすごしたあと、航空会社が提供したビジネスクラスにおさまって空路帰国。12月1日、無事に飼い主のもとに戻った。
こういうニューズを読むのは楽しい。
これだけの記事から、いろいろなことを考えるし、いろいろ想像できる。こんなストーリーはどんな作家でも考えつかない。ネコの好きな作家だったら、たちまち短編の一つふたつは書けるだろう。