『リュミエールの子供たち』。(95年/日本版「日活」ビデオ)。フランス映画100年史。
1895年3月19日、世界最初の実写フィルム『リュミエール工場の出口』が撮影された。それから一世紀、無数の映画がスクリーンに登場する。
ルイ・ジュヴェは、『北ホテル』、『レディ・パナマ』、『アリバイ』、『帰ってきた男』、『舞踏会の手帳』の5本が入っている。『犯罪河岸』も入っているが、シャルル・デュランのシーンだけ。
『帰ってきた男』は、ギャビー・モルレーに別れをいいわたすラストシーン。『舞踏会の手帳』は、マリー・ベルを相手にヴェルレーヌの詩を口ずさむシーン。
「ごく最近の映画は、ノスタルジーを感じるには近すぎる。だが、それも永遠につづく映画の未来の記憶になる。」
とはいえ、半世紀もすれば、ほとんどの俳優、女優たちの名前は誰の記憶にも残らない。だからこそ私はときどきこのドキュメントを見直す。