ドストエフスキーは、哲学的で、難解な作家と見られている。むずかしそうだと思う人は「作家の日記」あたりから読むといい。
ある日、ドストエフスキーの短い作品を脚色し、短い一幕ものにして、実際に稽古してみた。稽古に参加してくれたのは、私といっしょに勉強している仲間たち。私塾のような勉強の場だから、実際に上演したわけではないが、プロをめざすひとたちの演技の訓練にも使えるし、アマチュアがまったくの無装置、無照明の舞台でやっても、じゅうぶんおもしろい。
稽古を見た岸本 佐知子が、ドストエフスキーっておもしろいですね、といってくれたのがうれしかった。