66

いくら愛していても、イヌはイヌ、人間は人間の領域をまもるべきだという。人間がイヌから野生の自由を喪失させて、ペットにしていいものか。
これは、ほんとうにイヌ好きの人の内面にきざす倫理的な問いのひとつ。
こういうことを考えない人は幸福なのだ。
D・H・ロレンスは考えている。